いくら言葉で説明しても、相手に真意が伝わらない！
良かれと思って言った言葉で、相手が激怒してしまった！
相手がトランス状態かどうかを見た目から簡単に知る方法
相手をトランス（変性意識状態）に入れる話し方の実例
相手を一瞬で催眠に入れる接続詞を使った催眠誘導デモ
『催眠術の上手なかけ方』ならわかるけど、上手なかかり方って？ と思った人もいるかと思いますが、催眠術はかけられる方の心の持ち方が非常に重要です。それによって催眠術にかかっているときの気分も変わってきます。
１．この人には催眠術にかけられたくないという人は避ける
誰でもそうですが、嫌なことはやりたくありません。そして嫌な人の命令には従いたくありません。
よく催眠術にかかっても、催眠暗示で自分が嫌なことはしないと言われますが、確かにすごく嫌なことはしないと思います。でもちょっとはずかしいからやりたくないとか、できればやりたくないなレベルのことであれば催眠暗示どおりに反応してしまいます。たとえば、「みんなの前で盆踊りをしなさい」レベルであれば、催眠にかかってる深さにもよると思いますが、たいていははずかしい、やだ！と思いながらも踊ってしまいます。つまり、ちょっとはずかしいレベルのことであれば、はずかしいと照れ笑いしながらも踊ってしまいます。このとき相手が仲が良い友達とかであれば、しょうがない徹底的につきあうかとなりますし、普通の関係の人であれば、ヤダちょっとはずかしいと思う程度でしょう。でも嫌いな相手だったら、踊らされながらも反抗心たっぷりで操られ感も半端じゃありません。こうなったらかかっていてもつらいだけです。
反抗心あるけどマリオネットのように操られちゃうのが好きだから、信頼している人から催眠術にかけられる前に、催眠術なんかかかるもんか！というような気持ちで催眠術にかかることはありますけど、これは自分が催眠術でそういった自分を楽しみたい、そういった気分になりたいと自分から望んでいることなので、同じ反抗心や操られ感でも質が違います。
嫌いな相手だったらかからないのではと思うかもしれませんが、その相手が催眠術に精通していたり、自分がかかりやすい性格だったり、まわりの人にかけているのをみていたりすると、かかってしまいます。
２．操られて格好悪いと思わず、とことん催眠状態を楽しむ
私も以前は、テレビとかで催眠術にかけられて、おかしなことをしちゃってるタレントさんとかを見ると、ヤラセじゃない？と思ったり、なんかあんなに操られちゃってて、格好悪いと思っていました。やっぱり人に操られるのって嫌だし、気分もいいもんじゃないし、何人もの人が操り人形のようにされているのをみると、正直格好悪すぎと思っていました。なんか催眠術かかって操られている人をみると、負け組みたいな感じで、かからない人は格好いいと思っていました。自分をしっかり持っていないから催眠術かかっちゃうのよ！ 素直すぎるから操られちゃうのよ！ きっと催眠術にかからない人は自分をしっかりもっているんだろうから、格好いい、みんな催眠術かかっていて言いなりになっている中、かからない人がいると、尊敬の念までいだいたりしていました。
催眠術ショーでステージにあげられて催眠術をかけられたとき、催眠状態でしたが意識はあり、「椅子から立てません！」とかいう暗示に反抗心もあり、それでも言いなりになっちゃって、クソッ！という気持ちもありました。ショーが進んでいくうちに、次第に素直な気分にさせられていたのかもしれませんが、踊らされているとき、まわりの人が楽しそうに踊っているのをみて、なんで操られてるのにこんなに楽しそうにしていられるのかしら？と思ったりしました。洗脳されちゃってるの？みたいな感じでした。
私の体も嫌々ながらも踊り出していたので、この人たちに混じって踊れば少しは恥ずかしくないしと、そんなことも思っていると、踊るまいとする反抗心みたいなものがなくなり、いつの間にか楽しんで踊っちゃってる自分がいました。もう催眠術かかっちゃってるんだから、格好悪いとかはずかしいとか考えないで、この自分が置かれている状態をとことん楽しんじゃおうと思えるようになっていました。
そうしていると、素直にされたっていいじゃない！ 操り人形みたいになってたっていいじゃない！ 楽しければいいのよ！という感じで、そうなると、催眠術ってすごい！、私こんなこともしちゃうんだ！ みたいな感覚ではじめのころと違って催眠術を楽しむことができました。
催眠術にかけられている時ってどんな気分なんだろう・・・
私みたいに、何回もかけられている経験がある人なら、わかるのではないかと思われるかもしれませんが、正確に責任をもって「○○○な気分よ！」とは言い切れません。もちろん、その時々で実際に私が催眠術にかけられて、そのときどんな気分だったかは言えますが、一般論で聴かれたすれば、それは人それぞれですし、その時の状況によっても違ってきます。
私でも同じ人に同じような暗示をされても、その時の状況によって気分は変わってきます。。
考えてもみてください。男性でも女性でも、あなたがデートしたとします。その時の気分って、まずは相手によって違います。好きな相手、まあまあと思っている相手、苦手な相手というように相手によってテンション・気分は違うと思います。また好きな相手でもその時の体調、前に日に喧嘩した、プレゼントをもらった後など、シチュエーションによって気分は違うと思います。
もちろん催眠暗示で気分や感情を操ることができるので、その時は暗示されたような気分や感情にもなってしまいますし。
暗示されている内容はもちろん、催眠誘導のされ方、暗示のされ方、解かれ方によっても気分は変わってきます。
同じ人が同じ人から催眠術をかけられ、同じような催眠暗示をされても、催眠術にかかっているときの気分は違ってくることがあります。つまり性格には、他人の気持ちは完全にはわからないのと同じで、催眠術にかけられている時の気分は、その人のその時の気分であり、千差万別です。
催眠術かけられる側の心の準備によっても、違ってきます。
催眠術かけられたくないな、催眠術怖いかも、催眠術ってかかるとどうなっちゃうんだろう、この前催眠術かけられて気持ちよかったからまたそうなりたい・・・ いろいろあると思います。かけられたくないと思っていていると催眠術にかかったとき操られ感を強く感じるかもしれませんし、いろいろです。
催眠誘導にはいろいろな方法がありますが、催眠術にかけられるとき、人によって好む催眠誘導のされ方が違います。私も催眠誘導のされ方によって、ス～ッと気持ちよく海の底まで落ちていくような感覚になったり、ゆっくりとうっとりとした気分になっていったり、あるいは強制的に魔術みたいな力によって支配されてる気分になったりいろいろで、催眠術にかかっていない素の状態の時の気分以外にも、催眠術をかける側の相手、誘導のされ方、どういう暗示を与えられるか、さらには解かれ方によってもその時々、気分は違います。下手な人の催眠術にかかり、しっかり解いてもらえないと、寝起きが悪い朝みたいな感じになってしまったりします。
もちろん相手との信頼関係は最も大切です。みなさんも信頼できる相手の言うことなら素直に聞こう！、信頼できない開いての言うことなんか聞いてられないわ！ と思いますよね。催眠術もこれと同じです。
自分が相手に何か頼まれてしてあげようと思うとき、相手が好きな人や信頼のおける人、普通の人、嫌いな人や信頼のおけない人によって、どこまで頼まれごとをしてあげようか違ってくると思います。
催眠術にかけられている時は、そして催眠にかかっている深さにもよると思いますが、大抵意識はあります。自分が何をしているのかということはわかっています。だから催眠術を女性にかけて変なことをして、覚えていないだろうと思っていても女性はちゃんとやられたことを覚えていますよ。
それならば、「あなたが催眠から覚めると、催眠中のことは一切忘れて、思い出そうとすると頭が痛くなりどうしても思い出せません。」という暗示をいれたらと思うかもしれません。催眠術にすごくかかりやすい人が、かなり催眠術にかけられ続け、ほとんど洗脳状態になっていれば別かもしれませんが、よく考えてみてください。だいたい普通催眠術をかけられても、早ければ数時間で、長くても数日、普通は一晩寝る解けてしまいます。催眠術師が解かなければ何日も何日も催眠状態ということはありえません。後催眠暗示にしても同じです。ダイエット催眠などでも、催眠術かけられているときは確かに食べ物の味が変わったりします。そして後催眠暗示により数日はその暗示は有効です。しかし何週間も何ヶ月もその暗示は続きません。だからこそ何回か催眠術をかけてケアしていったりします。普通は１週間から１０日もすれば後催眠暗示も薄れてしまいます。
ですので、「催眠中のことは忘れる」とか言われても、確かに後催眠暗示によりしばらくは思い出せないでしょう。そのまま思い出すきっかけがなければ一生思い出さないこともあると思いますが、脳から消去されているわけではないので、何かがトリガーになって、「そういえばあの時・・・」 というように催眠術中の意識が蘇り思い出すことことがあります。
実際に私も、催眠術をかけられて忘却暗示を与えられたのですが、確かに後催眠が効いていたのだと思いますが、数週間思い出すことはできませんでしたが、それからしばらくして、催眠術師の方が、思い出すきっかけとなりそうな場所とシチュエーションを用意してくださり、「あの時のこと思い出せる？」というような形で聞いてくださった時、催眠術にかけられていたときのことを思い出すことができました。これは、実験として行ったものですが、確かに何かのきっかけがあれば、思い出すことがあるということです。
